ゆるい就活
10月も中旬。
21年卒の内定式も終わり、就活もほぼ終盤です。
コロナ禍の影響もあってか、22年卒の学生は春くらいから動き始め、すでにザッツにもたくさんのご登録を頂いています。
コロナ禍の問題もあってか、今年からは今後は就活の早期化・長期化の傾向がさらに強くなっていきているように感じます。
長期インターンや通年採用も本格化し始め、学生は学業にインターンに早期の就活にと大忙しです。
ただ、私は何となくそれに違和感を感じています。
それは長期インターンや通年採用そのものに対する違和感ではなく、そうしないと就職できないのではないかという学生の不安感の広がりに対する違和感です。
今年は特に多いのですが、体育会の学生からも長期インターンに参加しないと就職できないんじゃないか?とか、サマーインターンに参加できなかったから、もう取り返しのつかない状況なんじゃないか?という相談を受けます。
もちろん、そんなことはない。
今から就活したって何の問題もありません。
私もこういう仕事をしていますので、採用側から「優秀な人材が欲しい」とは言われます。
しかし、少なくともインターンや早期の就職活動は採用基準として絶対的なものではないのです。
学生も自分探しのために長期インターンをやってみたり、各社のいろいろなインターンなどに参加すること自体、とても素晴らしいとことだと思います。
もちろん、そういった経験をして、それを面接でしっかり話すことができた学生は「優秀な人材」と思われる確率も格段に上がるでしょう。
特に、もう行きたい会社や業界が決まっている学生であれば、むしろ長期インターンやその他のインターンに参加して、顔を売ったり、その経験と知識を増やしておくことが有利に働くことは間違いないと思います。
しかし、長期インターンやその他のインターンというものは、それに興味がある人がやれば良いことであって、やらなければならないことではない。
通年採用による青田刈りも、自分が青田刈りされなければ就職できないというわけではない。
学生からすると就職は未知の経験なので、不安になることは仕方ないことだと思います。コロナ禍の今であれば、その不安はさらに増幅することでしょう。
しかし、大学で専門知識を高めることも大事なことだし、部活で汗を流すことも、学生の今しかできない経験をたくさんすることも大事なことだと思います。
転職も容易で、リモートワークなど勤務体系も多様化した現代。
採用する側、される側の価値観も多様化しています。
就活も、もっと自分らしく、自分を持って、じっくりと自分に合った会社を探していけば良いのです。
そのためには、大学時代にしかできない経験をたくさんして、自分と向き合うことが大事なのではないでしょうか?
私はこんな現代だからこそ、そんな「ゆるい就活」が大事だと思います。